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韓国ドラマが好きになってからのこのごろ


by biancorossa

韓国ドラマの原点

もともと恋愛ものが好きなのであるが、
韓国ドラマは恋愛ものが多い。

というわけで、
韓国恋愛ドラマの原点は、
「キャンディ・キャンディ」じゃないかと思う。




「キャンディ・キャンディ」は、
講談社の少女漫画雑誌「なかよし」に連載されていた。(と思う)

わたしが、この漫画に出合ったのは、
ほんとうにひょんなことからだった。
当時、どういうわけかわたしは塾に通うことになり、
そこで超秀才の女の子に出会うのだ。
彼女がわたしに言ったのは、
「あんた、キャンディ・キャンディも知らないの?」だった。

それをきっかけに、単行本を次々と買うことになり、
すっかり魅了されてしまったのは、言うまでもない。

さて、話は脱線したが、
この漫画に登場するのは、夢見る少女キャンディ。
彼女は孤児院育ち。
幼少の頃、丘の上で泣いていたら、
「笑った顔の方がかわいいよ」と、バグパイプを持った王子様に言われ、
それ以来、彼女のあこがれのひとは「丘の上の王子様」となる。

そして、10代の恋する少女になった頃、
であったのが、丘の上の王子様にそっくりなアンソニーだった。
良家の子息だったアンソニーと、お互い思いを寄せ合うのだが、
不運にもアンソニーは事故で還らぬ人に。

運命はめぐって、
キャンディが次に出会うのが、
金銭的には恵まれていたが、親との関係がすさんでいた、テリュースだった。
アンソニーが良家の子息そのままの、まっすぐな男だとすれば、
テリュースは、裕福な家の子息ではあったが、心がねじれていた。

しかし、テリュースとも悲しい別れをしなければならなくなる。

・・・・・・という物語であるが、
恋愛ドラマにはつきものの「良家の子息」で「見るからに紳士」
それに対照的な存在の「精神的にまいっている男」で「見かけが暴力的」
白と黒のような男がふたり登場して、ヒロインを取り巻くわけである。

つまり類型として、
アンソニーとテリュースに分けられることが多いのだ。

しかも事故にあったり、親と確執があったり、
イライザのような邪魔する女がいたり、
なによりも、「孤児院出身」という設定の多さ。

というところまできて、
あるひとつのドラマに突き当たるのである。

それが、現在(日本で)放送中の「ガラスの華」である。
このドラマ、気付くと冬ソナの設定にものすごく似ている。
冬ソナのいいとこどりにプラスして、
キャンディ・キャンディのいいとこどりもしている。

でもこのドラマが、爆発しなかったのは、
設定の踏み込みが甘かったせいだと思う。
もちろん、キャンディ・キャンディのストーリーを踏襲しているわけではないし、
オリジナルの展開だと思うが、
3人の恋愛の決着に絡めるサイドストーリーが、
うまく絡み合ってなかったということだと思う。

途中まで初恋を中心にまわっていたのに、
それがひと段落したら、もうどこにも行けなくなっていたのが残念だ。
また新しい展開を生むために、
ユウイチを日本に帰すべきだったかもしれないのに、
ギテにも別の人生を用意してあげられたらよかったのに、
いろんなことが惜しいと思っているのである。

(いつのまにか、ガラスの話になり、申し訳ありません)
by biancorossa | 2005-04-14 00:30 | いろいろ